第27章

「『しかし汝は永遠の夏なり、決して衰えず、汝の輝かしき美しさも失せることはない。死すらも汝の歩みを阻むなどと誇ることはできぬ、汝の姿は不滅の詩に溶け込んでいる。』」男爵は詩の創作について私に解説していた。彼の声は低く魅惑的だった。ページをめくりながら、「これは典型的な五歩格のソネットで、主にペトラルカ風とシェイクスピア風、そして変種のスペンサー風に分けられる。最も大きな違いは韻律にある。わかるかね？」と言った。

「強弱強弱強弱強弱強弱の繰り返しと理解してもよろしいでしょうか？」私は少し不安そうに尋ねた。

「その通り。君はとても賢い。」男爵は微笑んで頷いた。陽の光の中、彼の茶色の瞳は異常に明るく、私はその中に自分の姿さえ見ることができた。彼は私を見つめ続けているようで、この授業を止める気はなさそうだった。私は昼食の時間を逃しそうな気がした。

「褒美をあげよう。」彼は低い声で尋ねた。「何か欲しいものはないか？」

「お導きいただけるだけで、十分に感謝しております。」私は答えた。

「私が学生時代、先生は成績に応じて褒美をくれたものだ。何か言ってみたまえ、本当に何も欲しいものはないのかね？」男爵は食い下がった。

ちょうどその時、誰かがドアを軽く叩いた。

私は急いで男爵の机から立ち上がり、身なりを整えてドアに向かった。男爵が私に読書を教えるのは非常にプライベートなことで、通常は二人きりの時だけ授業が行われ、他の誰も知らない。最初は私は一人で椅子に座っていたが、次第に彼の隣に座るようになり、そして二人の距離は徐々に縮まっていった……もし誰かに見られたら、きっと驚かれるに違いない。

ドアから入ってきたのはカーンで、彼はトレイを持っており、その上に手紙が載っていた。「ご主人様、これは郵便配達が今届けたものです。」カーンが言った。男爵はいつものように、さっと手紙を受け取り、ペーパーナイフで封蝋を切り開き、そして読み始めた。しかし、彼は二、三行読んだ後、突然眉をひそめ、私の方に視線を向けた。私は何か指示があるのかと思い、急いで彼にお辞儀をしたが、男爵は言った。「トーカー、君はまず退室してよい。」

私は理解できずに顔を上げると、男爵の表情は平静ながらも、どこか見慣れない探るような目で私を見つめていた。私は書斎を退出し、その手紙の内容に好奇心を抱いた。

その後三日間、男爵は私に仕えるよう指示を出さなかった。私が朝早くから彼の側にいても、彼はすぐにカーンを連れて出かけてしまった。この突然の冷たさは非常に明白に感じられた。なぜなら、彼は普段私にとても親密で、ほとんどいつも私を必要としていたが、今は全く用がないようだった。この不安は私の心の中で膨らみ、特に私が偶然ローズが男爵の書斎から出てくるのを見かけた時、この感覚は頂点に達した。

その時、ローズも私に気づき、表情はぎこちなく奇妙で、一言も話さずに急いで去っていった。そしてその日の午後、男爵は私を書斎に呼び入れた。彼は机の前に座り、机の上にはパイプが置かれており、空気にはタバコの香りが漂っていた。

私が部屋に入って以来、男爵の視線は私に注がれたままで、この眼差しは私に落ち着きのなさを感じさせた。

「お尋ねしますが、ご主人様、何かご用でしょうか？」私は軽くお辞儀をして尋ねた。

「何でもない。」彼は平静に言った、「私は……今日も授業を続けようと思う。」

「はい、ご主人様。」私は彼の隣に座った。しかし、私が学んでいる詩集を開いた時、男爵は本の表紙に手を置き、首を横に振った。

「今日はこれはやめよう、別の話をしよう。」男爵は立ち上がり、手を背中に回して数歩歩き、ゆっくりと話し始めた。「私には好きな話がある、父から聞いたものだ。彼によれば、昔ある商人が土地を買いたいと思い、二人の代理人を呼んでその土地を評価させ、購入する価値があるかどうかを見極めさせた。一人は言った、この土地には枯れ木しか生えておらず、小川はほとんど一歩で跨げるほど狭く、雑草は人よりも高く伸びており、買えばきっと後悔するだろう。もう一人は言った、その土地の薪は一生分燃やすのに十分で、小川のそばには小さな池を掘るのに十分な広さがある。雑草の面積から見て、これはきっと豊かな土地だ。最後に、この紳士は二つ目の意見を採用し、そこは喜ばしい農園となった。」

男爵は話を終えると私を見た：「どう思う？」

「この話は、困難な状況の中にも希望を見出すべきだと教えてくれます」私は考えてから答えた。

「そうだ。」男爵はうなずいた。「しかし私の見るところ、もっと深い意味がある。何事にも二面性があり、根源を探り、盲目的に偏信してはならない。たとえ見聞きしたことが不満足でも、すぐに落胆したり悲しんだりする必要はない、少なくともそれが本当かどうかを明確にすべきだ。」

ここまで話して、私は男爵が私に関することを話そうとしていると確信した。案の定、彼は私の前に一枚の紙を置いた。

「これは私の伯父の最近の資産動向で、誰かがわざわざ手紙で教えてくれたのだが、知っているか？彼は売れるものすべてを競売にかけ、ベイカー荘にある私の曾祖父時代の彫刻や絵画さえも売り払った。」男爵の声は長く引き伸ばされた、「彼が得た金をどこに使ったか、知っているか？」

私は男爵の一言一言ごとに周囲の温度が下がっていくのを感じた。最後に、私は心中の恐慌を抑えながら言った：「これ……どうして私が知っているでしょう。」

「よく考えてから答えてくれ。」男爵は私の言葉を遮り、厳しい眼差しで言った。「理解しておくがいい、私は根拠もなく君を問いただしているのではない。私に嘘をつかない方がよい。」

時間が突然止まったかのように、頭の中が真っ白になり、背中に汗が滲んだ。男爵はさらに詰め寄った：「ロイド子爵はすべての金をあの失敗が決まっている海運に投資した。これについて何か言うことはないのか？」彼は私の顎を上げ、私と目を合わせるように強いた。

「子爵様はあまりにも不注意でした……」私は喉が渇きながら答えた。男爵の目が突然冷たくなり、彼は問い詰めた：「そうか？では、なぜ彼が突然こんな不注意な決断をしたと思うのか？」

「子爵様は今とてもお金に困っていて、多分これはチャンスだと思ったので……」私の嘘は続かなかった。男爵の失望と怒りに満ちた目を見たからだ。

彼は深く息を吸い、冷静に言った：「よし、子爵自身が不注意だったと一応信じよう。ただし、私が伯爵に5万ポンドを貸したことを彼がどう知ったかは追求しない。伯爵は誰にも借金のことを話すはずがないからだ。」

そして、男爵は話を変えた：「私はベイカー荘でのあなたのことを調べた。あなたの『良い兄弟』、つまりローズという名の男僕に。たった一言尋ねただけで、彼はあなたのすべてを事細かに話した。彼のおしゃべりな性格に感謝しよう。彼が何を話したか、知っているか？」

男爵は私の周りを一周し、そして私の肩に手を置いた。「特別な夜があった。あなたはローズに仕事を手伝わせ、その間に有名な未亡人ベリーを誘惑した。まさにその夜、私の従妹フレイヤは男僕と不倫したと非難され、名声を失った。この件について、どう思う？」

私は苦しそうに息をし、自分に言い聞かせるように話した。「過去の放蕩な行為を心から後悔しています。二度と……」

「黙れ！」男爵は大声で私を遮った、「私を3歳児と思うな！調べたんだ、あの夜のゲームはこのベリーが提案したもので、彼女はあなたと一緒にいた。これがあなたと無関係だと言うのか？」

「私は何もしていません」私は唇を噛みしめて言った。

「私はあなたが金持ちの未亡人を誘惑するほど金に目がくらんでいると思っていたが、あなたを甘く見ていたようだ」男爵は冷たく言った。「この静かな外見の下に、どんな醜い目的が隠されているのか？なぜ私の伯父一家を陥れようとするんだ！」

「そんなことは、私は……」私はどもりながら言った。

「私は人前で嘘をつかれるのが一番嫌いだ！」男爵は怒りに満ちて言った。「それは愚かであるだけでなく、醜いからだ！」

私は仕方なく目を閉じた。彼は知っていた、すべてを。私が密かにやったこと、誰にも気づかれないと思っていたが、気づいたのが彼だった。私はどうすればいい？真実を話せるだろうか？

いや、できない。もし話せば、彼は私が狂っていると思うに違いない。今まで、子爵一家は私に対して何も悪いことをしていない。むしろ、彼らは私を僕として雇い、生計を与え、家族を助けてくれた。「恩人」と呼んでも過言ではない。それなのに、私は陰で彼らを陥れようとした。聞こえの良い悪党だ。

男爵は私をどう思うだろう？私のすべての努力が水の泡になるのか？

「何か説明する必要はないのか？」男爵は切迫した声で尋ねた、「なぜそんなことをした？」

「私……お伝えできるのは、私はロイド子爵を憎んでいます、彼らを憎んでいる！」私は立ち上がり、男爵の目を直視し、心の中の言葉をはっきりと叫んだ。この言葉は何年も心に押し殺していた。

「なぜだ？」男爵はさらに追及した。

私は答えず、逆に尋ねた：「なぜ直接私を治安官に引き渡さなかったのですか？」

「理由を知りたかったからだ」男爵は怒りに震えながら言った。「私が人を見誤っていないことを確認したかった」

「理由はお話しできません。」